指導者ご挨拶

 

 

2024年春、教室を始めて24周年を向かえます。

教室を始めようと決心した当初、チラシを手作りし1件1件ポスティングをした24年前・・・。
1人また1人と生徒が集まり、お陰様で現在もたくさんの生徒さん達とご縁があり
楽しくレッスンをさせていただいている事嬉しく思います。


不謹慎ですが・・・、生徒さんはいつかは教室を辞めていきます。数年先か十数年先か…
習う前にこんな事を書く指導者なんてとんでもないっ!とお思いでしょうが…。
ピアノを嫌になって辞めてしまう生徒さん…少なからずいると思います。
そんな子供達は、辞めてしまった後・・・ピアノには一切触らなくなります。
与えられた教本だけしか弾かない・・・と言う生徒さんも、悲しいですが
辞めてしまった後・・・ピアノには触らなくなる子が多い気がします。
私は、教室を辞めた後も自分の意思でピアノを弾く(ピアノに向かう)人生を送ってくれる様な生徒を育てたいと思っています。

 

 当教室の卒業生には、辞めた後も“学校の伴奏を頼まれたよ~” “先生!発表会手伝うよ~”とその時期だけ顔を出してくれる元生徒さんもいます。

 

ピアノは、1年や2年では思い通りに弾けるようにはなりません。
弾いてみたい曲を自ら探しに行く⋯ゲーム音楽でもアニメ音楽でもなんでもいいと思います。
学校の伴奏に挑戦するためにちょっと通常レッスンを中断する・・・これも有りだと私は思います。

思い通りに弾けるようになるには、やはり日々の練習が必要です。
【練習しなくても、ピアノは上手になりますっ!】


こんなうたい文句を書けば、生徒さんは来て頂けるでしょう・・・。
でも、練習はしないと弾けるようにはなりません。
こればかりは、嘘はつけません。
弾いてみたい鬼滅の刃の曲だってYOASOBIだって、基礎をきちんとやって読譜も出来るようにならないととても難しいんです。

 

かくゆう私も、練習は大嫌いです・・・
嫌いな子の言い訳も見抜けます・・・だって私も散々言い訳しましたから・・・。
ピアノに向かわない時期があって当然だと私は思っています。
そこで、辞めさせるのか・数年後を信じて続けさせるのか・・・
私の両親は、後者の方でした。
音高を受験するのにこんな子供でした。
あまりにも練習しなくて破門になった師匠もいました。とんでもない門下生でした・・・。


練習をした後のレッスンで弾ける喜び・丸をもらえる喜び・・・これを増やしていきましょう。
【騙されたと思ってやってごらん・・・きっと喜ばしい時が来るから♪】
指導者は、5年後・10年後の結果を考えながら指導しています。
現在のご時世、色々な事情も考えもあるかと思いますが、
どうか目先のレヴェルだけを見ず、周りと比べず最低でも5年…でも本当は10年位は続けさせる意思で始めてみてください。

・・・・・・これが私の本心です。

 

                                              三船しのぶ